オフショア開発の共通辞書(日・英・タイ)は多言語コミュニケーションを支援する。

タイとラオスでオフショア開発を行っています。

オフショア開発の性質上、言語の問題が発生します。
弊社では通訳者を配置し、翻訳や通訳の業務を担当させています。
はじめの要件定義やシステム概要を深く理解する上で、
通訳者の役割は非常に大きなものとなります。

通訳者の翻訳と通訳の品質を高めるために弊社ではオフショア開発のための辞書を使用しています。
これはIT専門用語の市販の辞書を購入したものでありません。
自社の実際のプロジェクトを通じて必要となった、ITのキーワードをリストアップして、よく使う語やプログラマーに対して説明が難しかったものをピックアップしたものになります。

日本語と英語とタイ語の3つの言語で構成される、弊社専用のオフショア開発のための辞書です。

最初は日本人SEとタイ人の通訳者のために使用していたのですが、
ある程度の語彙がそろったころから、
タイ人やラオス人のプログラマーも辞書を使うようになりました。

プログラマーはどのような時にこのIT専門用語集である、オフショア開発辞書を使うのかを確認しました。
はじめの説明の理解の復習や確認の際や、テスト仕様書に基づいてテストするときに画面を確認する必要があるので、
画面のメニューやリターンメッセージの理解のために使用しているとのことでした。

これは思わぬ辞書効果でして、コーディングを担当するプログラマーが辞書を使うことにより、通訳のミスや整合性の取れない業務フローを指摘するケースが出始めました。

また日本人のプロジェクトマネージャにとっても思わぬ辞書効果がありました。
ちょっとした修正指示は辞書の内容を指さしながら、修正や確認等の基本的なタイ語やラオス語と組み合わせて直接の指示が出きる様になりました。

辞書は個人的に使うものという意識がありましたが、
チームとしての共通辞書を持つことにより、
コミュニケーションの精度と頻度が増すということを実感できました。

現在、私たちのオフショア開発の辞書の登録単語数は200程度でまだまだです。
これからもシステム開発のための辞書を充実させていきたいと考えています。